SEARCH
文化財検索
2009.07.10
【絹本著色菜蟲譜 伊藤若冲筆 七十七歳の款記がある】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:佐野市
- 区分:有形文化財(絵画)
- 種類:指定
(けんぽんちゃくしょくさいちゅうふ いとうじゃくちゅうひつ ななじゅうななさいのかんきがある)
●指定年月日
平成21年7月10日指定
●所在地
佐野市葛生東 吉澤記念美術館
●アクセス方法
東武佐野線葛生駅下車徒歩8分
●公開状況
公開(有料)
●所有者又は管理者
佐野市
●文化財概要
江戸時代中期に京都で活躍した、伊藤若冲(1716~1800)筆の巻子。佐野市立吉澤記念美術館で保管されている。
伊藤若冲は、鶏などを描く濃彩の花鳥画や、飄逸な表情を持つ墨画、版画作品などを制作したことが知られており、京都・鹿苑寺や大阪・西福寺のものが国の重要文化財に指定されている。
巻頭に「菜蟲譜」の題字があり、前半は無背景に野菜や果物が描き並べられ、後半は様々な昆虫、は虫類、両生類などが描かれる。対象モチーフは全部で約160種にのぼる。巻末には伊藤若冲77歳の款記がある。
若冲には巻子形式の作品が少なく、本図はその唯一にして本格的な絹本著色による作例であり貴重である。また、本図は若冲晩年の画風を示す、制作時期の明確な基準作である。