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1950.08.29
【線刻阿弥陀三尊十二光仏鏡像】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:日光市
- 区分:有形文化財(工芸品)
- 種類:指定
(せんこくあみださんぞんじゅうにこうぶつきょうぞう)
●指定年月日
昭和25年8月29日指定
●所在地
日光市山内
●アクセス方法
●公開状況
非公開
京都国立博物館にて展示(不定期)
●所有者又は管理者
輪王寺
●文化財概要
径14.4センチ
白銅鋳成の八稜形で、鏡背には2対の鳳凰を配し、霊之雲と花枝を散らした唐式鏡である。
鏡面には、中央に大きく円相を作り、阿弥陀如来坐像をあらわし、その左右には小形の円相に観音・勢至菩薩坐像をあらわし、その間の上下には3体づつ流雲文に乗った12光仏が配されている。この鏡は慈覚大師が唐から請来したと伝えているものであり、鏡背の文様は必ずしもよくはないが、鏡面の毛彫は流麗な趣を示し、平安時代後期のものと考えられる。
鏡像は、本地垂迹説と一体化して御正体、懸仏と変化発展するが、初期のものとして、東国・裏日本地域に多くみられ、平安時代の仏教伝播の様相の一つを物語っている。日光における重要な遺品である。