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とちぎの文化財

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1936.12.16

【金剛桜】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:日光市
  • 区分:記念物(天然記念物)
  • 種類:指定

(こんごうざくら)

●指定年月日

昭和11年12月16日指定

所在地

日光市山内

アクセス方法

 

公開状況  

公開

所有者又は管理者

輪王寺

●文化財概要

 樹高10メートル 根廻り約6メートル 主幹周囲約3.9メートル 枝張り東西11.3メートル 南北12メートル 推定樹齢400年
 やや黄味がかった赤芽のヤマザクラ(バラ科)で、5月10日頃満開となる。花は白色でわずかに芳香があり、ヤマザクラの名品種である。言い伝えによると明治10年頃、当時の輪王寺門跡である湛厚(彦坂)大僧正が、寺の中庭にあったこの木を三仏堂移築の時に現在の地に移植したということになっているが、明治15年に床次正精が描いた油彩の「輪王寺三仏堂」(輪王寺蔵)にはこの木が出ていないので、これ以後の移植と思われる。
 それはともかく、当時でもかなりの古木であり、皆が枯れるのを心配したが、大僧正の心のこもった手入れによって見事に活着した。戦後の一時、樹勢がかなり弱ったが、枯枝を落し根部の更新作業をやって樹勢をもり返した。金剛ザクラの名は湛厚大僧正の謚(死後の名)である金剛心院にちなんでつけられた。