（きんじあみだきょう）

●指定年月日

昭和25年8月29日指定

●所在地

日光市山内

●アクセス方法

●公開状況　　

●所有者又は管理者

輪王寺

●文化財概要

縦26.3センチ　全長23.0センチ
鎌倉時代の装飾経で、滝尾権現の宝前に寄進されたものである。全面に金銀箔を散らし、これに雲引・草花等を配し、金界線中に書写しているが、第2紙には「あさひかけ、にほへる山のさくら花、つれなくきえぬ、ゆきかとそ見る」（新古今集・巻1）の古歌を散らし書きにしているのは、装飾的効果という以上に、写経と文学との結合を示すものとして、注目に値するものである。
奥書によれば、本巻の筆者を伏見天皇と伝えるが、従来の宸翰と筆意を異にしている。