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1957.02.15
【金銅 勢至菩薩立像】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:那須町
- 区分:有形文化財(彫刻)
- 種類:指定
(こんどうせいしぼさつりつぞう)
●指定年月日
昭和32年2月15日指定
●所在地
●アクセス方法
東北本線黒田原駅より東野バス(1日4本のみ)。黒磯駅から約9㎞
●公開状況
公開
年1回4月17日
●所有者又は管理者
専称寺
●文化財概要
伊王野専称寺の本尊、金銅 阿弥陀如来立像(写真右)の脇侍で、善光寺と呼ばれる一光三尊(一つの光背に三体の仏像)のうちの一体で、金銅製の勢至菩薩立像である。この形式のものは鎌倉から室町時代にかけて流行し、浄土教系の宗教と結びついて制作されたという。本像は鎌倉期の中ごろ制作されたものである。
本仏像の顔はなごやかで美しく慈悲に充ちている。高さは33,7㎝あり、両腕を消失している。
背銘があり、内容は本尊の阿弥陀如来立像の背銘とほとんど同じであるが、所在地である「伊王野郷」の「郷」の一字だけ省略されて記されていない。この背銘により、制作依頼者は伊王野氏の祖先の「左衛門尉藤原資長」であること、製作者は「藤原光高」という仏師であること、所在地は「下野国北条郡那須庄伊王野」と呼ばれていたこと、また制作は「文永4年5月」(1267)であることなどが明らかになっている。