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文化財検索【金銅装神輿 金銅装唐鞍】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:日光市
- 区分:有形文化財(工芸品)
- 種類:指定
(こんどうそうみこし こんどうそうからくら)
●指定年月日
昭和34年12月18日指定
●所在地
日光市山内
●アクセス方法
●公開状況
公開(有料)
宝物館にて展示
●所有者又は管理者
二荒山神社
●文化財概要
金銅装神輿
(新宮)高さ106.7センチ
(本宮)高さ106.0センチ
(滝尾)高さ108.2センチ
轅長(三基とも)108.2センチ
新宮・本宮・滝尾の三社御輿で、黒漆金銅張り、方形造。屋蓋中央露盤上に新宮のものは鳳凰、他のニ基は宝珠をつけており、屋根には四方降棟に蕨手を設け、燕を飾っている。軸部は四隅に円柱を立て、上部に框・肘木を設け、台框上、四方正面に鳥居を、また四隅に擬宝珠柱を立てて、その間を威垣で囲んでいる。威垣内部にやや低い床を張り、框を貫通して轅を通している。柱・床のみが黒漆塗りで他はすべて金銅張りである。四面に新宮は丸に一の紋、本宮は抱茗荷と笹りんどう紋、滝尾は巴の紋を貼っている。
また、神輿には、なぎなた三口が附属しており、それぞれ黒漆金銅蛭巻の拵があり、中身は無銘である。
三基の威垣部に刻銘があり、康応元年(1389)小山持宝寺の仏蔵坊能応が寄進した旨が記してある。
類品の少ない南北朝時代の遺品として珍しく、よく形態も整い、技法もすぐれた優品である。
金銅装唐鞍
長さ37.5㎝、高さ24.0㎝(3基とも)
金銅張りのいわゆる金覆の鞍である。前輪・後輪の中央に牡丹の平打花文、それを中心に一対の唐獅子をつけているが、それぞれの姿・形を異にして変化を持たせている。さらに前輪・後輪の爪にかぶせた金銅の牡丹文にいたるまで形を異にし、技巧を凝らしている。
類品の少ない南北朝時代の遺品として珍しい。
組み合う馬具として、県指定の御神馬用馬具がある。