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とちぎの文化財

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1950.08.29

【鉄多宝塔】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:日光市
  • 区分:有形文化財(工芸品)
  • 種類:指定

(てつたほうとう)

●指定年月日

昭和25年8月29日指定

所在地

日光市山内

アクセス方法

 

公開状況  

公開(有料)
重要文化財輪王寺本堂(三仏堂)内に安置される

所有者又は管理者

輪王寺

●文化財概要

 総高237.8センチ。鉄鋳造で、6個に分鋳して組立てられている。方形基檀に円筒形塔身を立て、上層には腰組をめぐらし、組物、二重垂木の屋蓋を冠し、屋根は本瓦を型どり、中央に露盤・伏鉢・請花・九輪・宝珠を重ねている。塔身の周囲に「奉新造滝尾山鉄塔 光明院法印昌宣 願主文月坊宗弘 文明二天(一四七〇)甲寅三月十五日大工宇都宮住人大和太郎」の鋳出銘があり、もと滝尾中宮社の社前にあったことが知られており、法印昌宣が地元の力を結集して、大工大和太郎に造らせたものである。大工は地元宇都宮の住人であり、当時すでにこのような見事な大作を造る力量があったことは、これを支える日光地方の大きな背景を示している。鋳鉄製であるところに、この地方の独自性が示されている。形姿も雄大で、わが国に伝存する鋳鉄宝塔でも最も大型の部類に属するものである。