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1935.02.14
【鉄製狛犬】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:宇都宮市
- 区分:有形文化財(考古・歴史資料)
- 種類:認定
(てつせいこまいぬ)
●指定年月日
昭和10年2月14日指定
●所在地
●アクセス方法
JR宇都宮駅より西部方面行きバス馬場町二荒山神社前下車
●公開状況
二荒山会館内にて常時公開
●所有者又は管理者
二荒山神社
●文化財概要
高さ約36cm、重さ約22㎏、鋳鉄製の狛犬で、鎌倉時代に製作された。耳の垂れ下がった日本犬が坐った姿で、背に「建治三年丁丑二月 吉田直連施入」の陽鋳銘があり、建治三年(1277)二月に吉田直連が奉納したことが分かる。体は左右2つに割った型を用いていることが、体の中心部を通るバリから推測できる。足は棒状で別の体とは別の型を用いて後に接合したものである。左前足を失っているのは、火災にあったためであると伝えられている。口を結び、背をいくぶん丸め、尾を付け、後ろ足を揃えている。顔や胸のはりや後ろ足に弧状の隆起線を鋳出すなど、鉄という鋳造には難しい素材を用いながらもその技術は巧みである。一般には狛犬は唐獅子風のものが多いのに対し、本狛犬は日本犬を表現しており、大変珍しいものとなっている。作者は不詳であるが、天明鋳物であると言われている。