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とちぎの文化財

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1974.07.05

【鉄造 宝篋印塔(納経塔)】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:日光市
  • 区分:有形文化財(考古・歴史資料)
  • 種類:指定

(てつぞうほうきょういんとう(のうきょうとう))

●指定年月日

昭和49年7月5日指定

所在地

日光市中宮祠

アクセス方法

 

公開状況  

 

所有者又は管理者

輪王寺

●文化財概要

鉄造宝篋印塔  一基
高さ91.1センチ
鋳鉄製の法華経を書写して納めた納経塔である。
 台座・塔身・屋蓋・相輪の各部から成り、各部分は別々に分けて鋳造して組み立てたもので、屋蓋のみは上下二つに分けて作られている。相輪部はまる吹きで、露盤が屋盤が屋蓋の方につき、伏鉢・請花・九輪・宝珠から成り、総高のやや半分近くを占める。台座は四面ともニ区に分け、その、中に鎌倉後期ある格狭間を設けている。塔身の四面に銘文があり、これにより元徳3年(1331)造立されたことが知られる。
 本来この塔は、勝道上人の墓所と伝える中禅寺湖内の上野島に建てられていたものを、近年中禅寺内の宝物館に移したものである。
 鎌倉末期在銘遺品であり、関東に造顕された鉄造遺品の一例として、また、異形宝篋印塔として貴重である。