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1950.08.29
【銅磬 建保五年六月奉施入ノ銘アリ】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:日光市
- 区分:有形文化財(工芸品)
- 種類:指定
(どうけい けんぽごねんろくがつせにゅうたてまつるのめいあり)
●指定年月日
昭和25年8月29日指定
●所在地
日光市山内
●アクセス方法
●公開状況
●所有者又は管理者
輪王寺
●文化財概要
縦6.6センチ 横幅15.7センチ
馨は仏前で導師の脇に馨架にかけて撞木でたたく楽器の一つである。鋳銅製で弧状に縁どった山形状で、表中央には円相の中に阿弥陀如来の種子「キリーク」を鋳あらわして撞座とし、その左右には漢訳の光明真言を陰刻している。裏には、撞座を省略し、「奉施入男体権現 建保5年(1217)丁丑六月日 金剛仏子浄智房献宣生年六十三 大工藤原兼則」と全面にわたり彫っている。
銘文によれば、浄智房献宣が藤原兼則に作らせたもので、撞座に種子をあらわしたものは極めてまれであり、馨を撞いては光明真言を讃え、往生極楽を望んだ想いを示したものである。鎌倉時代の作で甚だ珍しい馨である。