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1958.02.08
【銅祠 永正十年在銘】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:日光市
- 区分:有形文化財(工芸品)
- 種類:指定
(どうほこら えいしょうじゅうねんざいめい)
●指定年月日
昭和33年2月8日指定
●所在地
日光市中宮祠
●アクセス方法
●公開状況
公開(有料)
二荒山神社宝物館で公開
●所有者又は管理者
温泉神社
●文化財概要
間口36.6センチ 奥行き30.5センチ 高さ28.5センチ 永正十年癸酉五月日、大工天明住 宣吉在銘
青銅製小型の社殿形小厨子ともいうべきもので、かつては、内部に薬師如来像が祀ってあったものである。低い脚付きの台座(床)の上に、長方形の軸部を作り、屋根は切り妻造りで勾配はゆるく、棟木の両端は幅が広くなり、わずかに軒反りをつけている。軸部は正面三間、側面ニ間で、正面中間に片開きの扉をつけ、周囲には廻縁をめぐらしている。
扉を除いては屋根・軸部・床・廻縁・脚のすべきを一度に鋳抜いたもので、極めて薄手しかも精巧に鋳上げている。
現在は著しい錆のために全体が青黒色を呈しているが、屋上の前面に銘文があり、これによって、永正10年(1513)に天命の鋳工、宣吉によって製作されたことがわかる。精巧な型作りのものに、型を簡素にまとめ、しかも仕上りも見事で、このように気品のあふれた作品を作り上げた天命鋳工の技量には、驚くべきものがあり、すぐれた作品の1つである。