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とちぎの文化財

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1945.08.04

【銅製鳥居 附 文書二通】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:佐野市
  • 区分:有形文化財(建造物)
  • 種類:認定

(どうせいとりい つけたり ぶんしょにつう)

●指定年月日

昭和20年8月4日指定

所在地

佐野市田沼町

アクセス方法

東武鉄道佐野線田沼駅下車徒歩5分

公開状況  

公開

所有者又は管理者

一瓶塚稲荷神社

●文化財概要

 柱の高さ4.73メートル、根入り0.76メートル、柱の周囲、1.21メートル、笠木の長さ 6.99メートル。
 一瓶塚稲荷神社の銅製鳥居は、延享3年(1746)9月天明鋳物師丸山善太郎毎昭・同政重・同孫右衛門清盈・同林八によって鋳造された。左右の柱には、仲町の領主榊原安芸守と唐沢山城主の子孫である佐野豊前守の旗本2名と能満寺現住淳秀の名もあり、寄進者は30か町村の240名、10か村中、1組合中、1院の名と寄進高が刻まれている。寄進高の総額は278両3分と銭23貫10文である。
 この鳥居は柱の上部に台輪を付け、島木で受けた稲荷鳥居で、根巻きには八双飾りがあり、台石には3個ずつの阿・吽形の唐獅子の鋳物を配している。材料に銅980貫(3,675キログラム)木炭1,100俵等を要している。笠木・島木の両先端には反増が付けてあり、均整のよくとれた優美さはいっそうすばらしく見られる。天明鋳物の全盛期の代表的作品として、美術的価値が高く評価されている。
 附文書2通は、「唐銅御鳥居注文之事」という請負書と、「覚」という完了後の精算書をまとめた巻子本である。