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1954.09.07
【青銅 不動明王座像】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:さくら市
- 区分:有形文化財(彫刻)
- 種類:指定
(せいどうふどうみょうおうざぞう)
●指定年月日
昭和29年9月7日指定
●所在地
●アクセス方法
JR宇都宮線氏家駅から500m
●公開状況
公開
●所有者又は管理者
光明寺
●文化財概要
青銅造、分鋳、火焔光背は鋲止め。右手に宝剣、左手に羂索を握る。羂索の独鈷に朱彩、辮髪飾等の一部に金彩を残す。たがね彫りの背銘によると、光命寺12世広栄、真悟院浄清らの発願により、宇都宮の鋳物師、戸室卯兵衛が宝暦9年、71歳の時に鋳造したものである。江戸時代初期から代々宇都宮藩の御用鋳物師を勤めた戸室一族を代表する作品でもある。
像の巨大さの他にも、それまで江戸時代末期から始まったと考えられていた分鋳の技術は、本像の存在により江戸時代中期までさかのぼることが証明され、鋳造の歴史を塗り替える資料となった。また本像には、臂釧の文様や分鋳跡と同位置で分離できる鋳造型と鋳造作品の両方が揃っていることでも貴重である。