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とちぎの文化財

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2003.02.14

【黒漆革蛭巻太刀拵】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:日光市
  • 区分:有形文化財(工芸品)
  • 種類:指定

(くろうるしかわひるまきたちこしらえ)

●指定年月日

平成15年2月14日指定

所在地

日光市中宮祠

アクセス方法

 

公開状況  

 

所有者又は管理者

二荒山神社

●文化財概要

刀身に比べて現存する江戸初期以前の刀剣外装〈拵え〉は極めて少ない。この作は鞘の平肉がなく刃方が尖り、刀身(つなぎの木形から)の太さに比べて肉の薄い締まったものとなり、室町時代の様式をよく伝えている。
 蛭巻の革は殆ど剥落しているが、その痕跡は残り、朱書も革の部分が落ち判らなくなっているものの、黒漆革蛭巻鱗文付太刀拵と同様、慶長十二年の金子伊勢守の「奉修理」であったものと思われる。
 山金磨地無文の総金具(鐔・大切羽・切羽は後補)で柄・鞘ともに革蛭巻となる。この手法は同社所蔵の来国俊の小太刀(国宝)の拵と全く同じであり、製作年代に差があるものの、伝統的な奉納太刀の習慣があったものか、今後の研究に期待したい
 日光市史編さん委員会編「日光市史・史料編・上巻」(1986年)659頁より、同社宝物館に収蔵されている重要文化財「太刀 銘 豊後国行平作」を奉納した「新宮御留守居座禅院法印昌宣」の奉納の太刀拵と推測できる。