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2017.04.04
【黒馬繋馬図絵馬】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:野木町
- 区分:有形文化財(絵画)
- 種類:指定
(こくばけいばずえま)
●指定年月日
平成29年4月4日指定
●所在地
野木町大字野木
●アクセス方法
JR宇都宮線古河駅から約3㎞、野木駅から約4㎞
●公開状況
随時
野木神社に連絡のこと
●所有者又は管理者
野木神社
●文化財概要
総高136.9㎝、総幅182.7㎝
画面の縦118.0㎝、横163.8㎝
木製金地著色
野木神社に奉納された絵馬で、江戸時代後期に活躍した谷文晁の作である。
繋馬図の絵馬で、堂々とした体の黒馬は繋ぐ縄を強く引っ張り、左足を上げてポーズをとる。本作とよく似た谷文晁筆の「白馬繋馬図絵馬」が東京浅草の浅草寺に残されており、当作品と好対照をなす。
古河藩主の土井家は野木神社とゆかりが深く、谷文晁とその一門とも交流があった。
絵馬の裏側には薄くなっているが「奉献」の横書きの墨書、「谷文晁」と「田部井弥助」の併記、その左に「文政十二年歳次」「己丑秋九月」の年紀が二行に書かれている。右側にある「野木神社所有」の墨書は墨色が異なり、後筆と判断される。奉納者の田部井弥助は古河城下の雑穀商、駿河屋の主人である。本絵馬は谷文晁と古河藩の縁故により、地元の有力者の経済力を背景にして制作されたと判断される。
左下の金箔地の上に「文晁筆」の墨書と朱文方印が残るが、薄くなってしまっている。